東洋医学で「気滞(きたい)」とは、体を動かすエネルギー「気」の流れが滞っている状態のこと。気の流れが詰まると、体のあちこちに不調として現れてきます。
首こりや肩こりがなかなか取れない、頭痛が続く、生理が遅れがち。。。そんな不調が重なっているとき、東洋医学では「気滞」のサインかもしれないと考えます。
「なんとなくカラダがガチガチで、スッキリしない」そんな感覚に心当たりがあれば、是非次のチェックリストで確認してみてください。
こんな症状、ありませんか?
気滞のサインは、体のあちこちに現れます。「そういえば、最近こんなこと増えたな」と改めて気づくこともあるので、気楽にチェックしてみてください。
※喉の詰まり感については、別の記事で詳しくお伝えする予定です。
いくつ当てはまりましたか?
気滞の不調は「張る・詰まる・流れない」という共通したパターンがあります。
気滞になりやすい人
気滞は、ストレスや感情の抑圧が続くときに起こりやすいと考えられています。
こんな人は特に気を付けてみてください。
「頑張り屋さん」ほど気滞になりやすい、といっても過言ではありません。心当たりがある方は、自分自身をやさしく労わることを許してあげてください。
気滞ってどういう状態?東洋医学で考える
東洋医学では、「気」は体を動かす根本のエネルギーと考えます。わかりやすく言えば、自動車のエンジンのようなもの。そして血(けつ)はガソリンです。
エンジン(気)がしっかり動いていれば、ガソリン(血)も全身にスムーズに届きます。でも、エンジンに不具合が起きると、ガソリンがあってもチカラがうまく伝わらなくなります。これが「気滞」の状態です。
気が滞ると、血の巡りも一緒に滞りやすくなります。肩こり・頭痛・生理の遅れ。。。これらはすべて「流れが詰まっている」サインです。

気の流れを整えるのが「肝」の役割
気のめぐりを司っているのが、東洋医学の「肝(かん)」です。肝には「疏泄(そせつ)」という、気をスムーズに流す働きがあります。
ストレスや感情の抑圧が続くと、この疏泄の働きが乱れて気が滞りやすくなります。気が長い間抑え込まれると、やがて出口を求めて怒りとなって爆発することも。「普段は穏やかなのに、ささいなことで突然カッとなってしまった…」そんな経験はありませんか?これも肝が疲れているサインのひとつです。
今日からできるセルフケア|ツボ
気のめぐりを整え、滞りをほぐす2つのツボです。
息を吐きながらじんわり5秒×3セットを目安に押してみてください。
①太衝(たいしょう)|気の流れを整える
場所:足の甲、親指と人差し指の骨の間をなぞっていくと、骨がぶつかる手前のくぼみ。

肝経の大切なツボで、気の滞りを流すのが得意です。イライラしているとき、肩や頭が張ったように痛いとき、東洋医学では、気が体の上の方に上がるので血まで一緒に押し上げると考えます。「頭に血が上る」という状態を下におろしてくれるのが、この太衝というツボです。
②三陰交(さんいんこう)|気と血の巡りを整える
場所:内くるぶしから指4本上、骨の際。

肝・脾・腎の3つの経絡が交わるツボ。気のめぐりを助けながら血も補ってくれます。太衝とセットで押すとより効果的です。
食事でできる養生|スーパーで整える
気滞のケアには、気を動かして発散させる食材を意識してみましょう。
香りの強いもの、酸味のあるものが気の巡りを助けてくれます。
・しそ・みょうが・セロリ・春菊
・レモン・ゆず・すだち・梅干し
・お酢
毎日の薬味や調味料に少し意識を向けるだけで大丈夫です。
血を補いながら肝を養う食材については、こちらの記事へ
実は「推し活」も養生のひとつ
気滞のケアで大切なのは「気を動かして発散させること」。
難しく考えなくて大丈夫です。
好きなアーティストのライブで叫ぶ、推しの動画見てときめく、好きなものに夢中になる。これ、全部東洋医学的に理にかなった養生なのです。
気は感情と深く結びついています。ときめいたり、笑ったり、感動して泣いたり。感情が動くことで、滞った気も一緒に動き出します。
「ちゃんとした養生」とは、シンプルで味気のないものというイメージがあるかもしれませんが、実は、まずココロが喜ぶことをしてあげることが、気滞ケアの第一歩です。

まとめ
気滞は、こんな方がなりやすい
・頑張りすぎる人
・感情を抑えがちな人
どんな症状?
・カラダのガチガチ、肩こり・首こり
・イライラ
・生理前PMSや生理の遅れ など
「そろそろ自分を解放してあげて」というサインかもしれません。
今日からできるケア
・ツボ 太衝、三陰交
・薬膳 香りの強いもの(薬味など)をひと手間
・推し活で気を発散させる
どれかひとつでも、今日から試してみてください。
気が動けば、カラダも心も少しずつほぐれていきます。


