「気虚(ききょ)」とは、東洋医学でからだを動かすエネルギー「気」が不足している状態のこと。
気は体を温め、動かし、守る働きを持っています。気が不足すると、疲れやすくなったり、冷えやすくなったり、風邪をひきやすくなったりします。
「最近疲れが抜けない」「なんだか体が重い」と感じている方は、気虚のサインかもしれません。
次のチェックリストで、自分の体調をチェックしてみてください。
こんな症状ありませんか?
いくつ当てはまりましたか?これらはすべて、「気」が不足しているときに出やすいサインです。
この「気」の不足とはどういう状態なのか?、東洋医学では次のように考えています。
気虚ってどういう状態?
東洋医学では、「気」は体を動かす根本のエネルギーと考えます。気には主に3つの働きがあります。
①体を動かす力
気が充分にあると、カラダを動かすエネルギーが満ちている状態と考えられています。逆に、気が不足すると、疲れやすく、カラダがだるく感じます。
②体を温める力
気には体を温める働きもあります。気が不足する(気虚:ききょ)になると、この温める力が足りなくなり、冷えやすくなります。
③体を守る力
気は外からの邪気(寒さやウイルスなど)を防ぐバリアのような役割も持っています。気虚になると、このバリアが弱くなり、風邪をひきやすくなります。

なぜ気虚になるの?
では、なぜ気虚になるのでしょうか?その理由を東洋医学的に説明していきます。
気虚の主な原因は、気を作る働きをしている「脾(ひ)」の弱りです。
脾は食べ物を消化・吸収して気を作り出す臓。脾が弱ると、気を充分に作れなくなり、気虚につながります。
現代の生活習慣の中にも気虚を招きやすい要因がいくつかあります。
心当たりがある方は、食生活や睡眠などを見直す機会かもしれません。
今日からできるセルフケア|ツボ
気を補い、脾を助ける2つのツボです。息を吐きながらじんわり5秒×3セットを目安に押してみてください。
①関元(かんげん)|気を補う
場所:おへそから指4本分下がったところ。
気の根本を補う代表的なツボ。お灸でじっくり温めるのに特に向いています。気虚の根本的なエネルギー不足にアプローチできます。

②足三里(あしさんり)|脾胃を整える
場所:脾是のお皿の外側のくぼみから、指4本分下がったところ。
脾胃を整えて、気を作る力を助けてくれます。古くから「疲れたら足三里」と言われるほど、体全体を元気にしてくれるツボです。

養生ごはん|スーパーで整える
イモ類
山芋・里芋・じゃがいもなど。脾を補い、気を作る力を助けてくれます。
山芋は消化酵素のアミラーゼが豊富に含まれていて、消化を助ける働きがあります。酵素は熱に弱いので、疲れているときはすりおろして食べるオススメです。
肉類
鶏肉・豚肉など。気血を補ってくれる代表的な食材です。
豚肉はビタミンB1も豊富で、疲労回復にも◎。しっかり嚙んで、消化できる量を食べることがポイントです
豆類
大豆・豆腐・納豆など。脾を補い、気を補う働きがあります。
大豆はタンパク質が豊富で、気血を補う代表的な食材です。「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、肉を選びたくない日でも気を補えるのが嬉しいポイントです
私が「なんとなく調子が出ない。整えたいな。」と感じた時に作るのがひじき煮。ひじき・人参・油揚げを一緒に煮るだけのシンプルな一品ですが、気を補う食材がギュッと詰まっています。
常備菜として作っておけば、冷凍保存もできるので、食卓にあと一品欲しい時にとても便利です。
まとめ
気虚は、カラダを動かすエネルギー「気」が不足している状態。疲れやすさ、冷え、風邪をひきやすいなどのサインとして現れます。
頑張り過ぎているとき、気は静かに消耗していきます。「最近なんだか元気が出ない」と感じたら、それはカラダからの大切なサインです。
おすすめのツボ
関元(かんげん)→おへそから指4本分下
足三里(あしさんり)→膝のお皿の外側のくぼみから、指4本分下
養生ごはん
イモ・肉・豆類を意識して摂り入れる。
あれはダメ、これはダメよりも、気虚さんの場合、先ずは、元気をつけるために、食べやすいものから口にしてみるものをおすすめします。
気を補うことは、自分を労わることでもあります。無理せず、少しずつ整えていきましょう。

