
ホットフラッシュって、突然来ますよね。
私も、患者さんの治療を始めた直後などに、カーっと熱くなっていました。
ちょうど、毎月の生理が止まった頃から出始めた感じ。
私は鍼灸師で、東洋医学が大好きなので、こういう症状が出ると、すぐ東洋医学的に考えたくなります。今回も例外ではありませんでした。
「 どうして、突然カーッとなるのだろう。。。」
ん?本当に突然なんだろうか?
何のきっかけもなく起きているように見えて、実はその前に何かあるんじゃない?
そんなちょっとした疑問から、自分のカラダを観察してみることにしました。
ホットフラッシュが起きる瞬間を観察してみた
それ以来、ホットフラッシュが起きたときに「今、私何してた?」と少し意識するようになりました。
すると、私の場合、ある共通点が見えてきました。
それは、「何か緊張感が走った時」なんです。
患者さんの治療を始める時もそう。
緊張で手が震えるなどではなく、ドキドキもしない。でも、
誰かのカラダに触れる
今日の調子を確認する
おしゃべりしながら、その一連の動作を進める
そんなときにカーッとなることが多い。
自分のカラダを観察して、そんなことに気づいたのです。
ほんの一瞬のやりとりに集中する時、無意識の緊張感をもたらすのではないかと思います。
東洋医学の考え方だと、「気の巡り方が変わる」のだと思います。
ホットフラッシュは、なぜ突然起こるの?
では、西洋医学ではホットフラッシュはどのように考えられているのでしょう。
更年期になると、卵巣の働きが低下し、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが大きく揺らぎながら減少していきます。
この変化によって、脳にある体温調節の仕組みが不安定になり、わずかな体温の変化にも反応しやすくなると考えられています。
その結果、急に皮膚の血管が広がって顔や上半身が熱くなったり、汗が出たりする。これがホットフラッシュです。
また、ストレスや緊張、暑さ、飲酒などが、ホットフラッシュのきっかけになることもあります。
ちなみに、このエストロゲンの働きを支える存在として、最近「エクオール」という成分も気になっています。

エクオールって知っていますか?
大豆イソフラボンから腸内細菌によって作られる「エクオール」は、体内でエストロゲンに似た働きをする成分として注目されています。
ただし、誰でも自分のカラダで作れるわけではありません。
実は私も「私は作れるの?」と気になって、先日とうとう検査キットを注文してみました(笑)。
結果が出たら、またご報告しますね。
東洋医学ではホットフラッシュをどう考える?
東洋医学では、更年期のホットフラッシュをどのように考えるのでしょう。
更年期のほてりや寝汗では、「陰虚(いんきょ)」という状態がよくみられます。
年齢とともに「腎」の働きが少しずつ弱くなり、カラダを潤し、熱を鎮める「陰」が不足すると、相対的に熱が強くなり、ほてりや寝汗などが現れやすくなると考えます。
一方で、東洋医学では感情の動きとカラダは切り離して考えません。
緊張したり、イライラしたり、ストレスを感じたりすると、「気」の巡りにも影響すると考えます。
特に、気をのびやかに巡らせることと関係が深いのが「肝」です。
気の巡りが滞った状態を「気滞(きたい)」といい、その状態が続くと、滞った気が熱を帯びることもあります。
つまり東洋医学では、ホットフラッシュを単に「熱がある」と見るのではなく、カラダの潤い不足や、気の巡り、そしてココロの動きも含めて考えていきます。
「陰虚ってどんな体質?」「気滞って私にもある?」と思った方は、こちらも参考にしてみてください。
あれ?ホットフラッシュが前ほど気にならない
そんなふうにホットフラッシュと付き合ってきた私ですが、最近ふと気づいたことがあります。
「そういえば最近、あんまりカーッとなってないかも?」
もちろん、ホットフラッシュがなくなったわけではありません。
今年も暑いですし、仕事中に突然「暑い!」と思うことはもちろんあります。
でも以前のように、「またか」と気になることが少なくなったように感じるのです。
何が変わったんだろう?
そう考えてみると、最近の私は以前よりも、自分のカラダや暮らしに目を向けるようになっていました。
食事のバランスを少し考えてみたり、カラダを動かしてみたり。
でも、それだけではありません。
旅行に出かけたり、語学を勉強してみたり。
Instagramで見つけたキレイレシピを作って食べてみたり、面白そうなワークアウトを真似してみたり。
「カラダのために頑張らなくちゃ」というより、
自分がちょっと楽しいと思うことが増えていた。
そこで、ふと思ったんです。
カラダを整えることばかり考えていたけれど、
実は整えるべきは「ココロ」なのでは???
「ココロの養生」の大切さ
養生というと、何を食べるか、どんな運動をするか、何時に寝るか。
つい、カラダのために「何をするか」を考えてしまいます。
でもそれが、いつの間にか「義務」になって、かえってそれに縛りつけていることもあります。
もしかしたら大切なのは、その呪縛から自分を解放することなのかもしれません。
それが、私が考える、「ココロの養生」です。
自分が楽しいと思うことをする。
行ってみたかった場所へ行く。
新しいことに挑戦してみる。
昔あきらめたことが、ココロに残っているならやってみる。
ちょっとカラダを動かして、「今日の私、なかなかいいじゃない」と思う。
そんな時間が増えることも、立派な養生なんじゃないか。
それがホットフラッシュを減らしたのか、気にならなくしたのかはわかりませんが、
確実に前よりココロの健康な私がいます。

まとめ|ココロにも養生を
ホットフラッシュを観察して気づいたのは、カラダだけでなく、ココロの状態にも目を向けることの大切さでした。
更年期だから、あれをしなきゃ。
カラダのために、これをしなきゃ。
そんな「しなきゃ」に疲れたら、
「私は何がしたい?」
と、自分に聞いてみる。
楽しいと思える時間を増やすことも、きっと養生のひとつです。
未来のカラダは、今日の小さな積み重ねから。



