【更年期】血は夜つくられる|東洋医学で見る、眠りと血の関係

整え習慣

40代・50代になって、「最近、髪がパサつく」「顔色がさえない」「疲れが抜けない」と感じることはありませんか?

そんな不調が続いているとき、実は「夜の過ごし方」が関係しているかもしれません。

東洋医学には「人臥せば血は肝に帰す(ひとふせばけつはかんにきす)」という言葉があります。人が横になっている間に、血は肝に戻り、養われるという意味です。

つまり、眠ってカラダを休める時間は、血を肝に戻し、養うためにも大切な時間。
養生では、これをわかりやすく「血は夜つくられる」と表現することがあります。

夜更かしが続いていませんか?血を養うためには、夜の過ごし方も大切です。
次のチェックリストで、今の状態を確認してみましょう。

こんな症状、ありませんか?

□ 夜更かしが習慣になっている
□ 寝る直前までスマホやパソコンを見ている
□ 朝起きても疲れが残っている
□ 顔色が悪い、くすみが気になる
□ 髪がパサつく、抜け毛が増えた
□ 爪が割れやすい
□ 目が疲れやすい、乾く

いくつ当てはまりましたか?これらはすべて、血が十分に養われていないときに出やすいサインです。

なぜ血は夜つくられるの?

東洋医学では、血を蓄える働きを「肝(かん)」が担っていると考えます。

日中、私たちが活動しているとき、血は全身に送り出され、筋肉や目、脳を養っています。そして夜、体を横にして眠りにつくと、使われた血は肝へと戻り、そこで養われ、蓄えられていきます。

これが「人臥せば血は肝に帰す」という考え方です。

ところが夜更かしが続き、十分にカラダを休める時間がとれないと、血を養う時間も不足しやすくなると東洋医学では考えます。血を養う時間が削られると、翌日に使える血も足りなくなっていきます。

さらに、寝る直前までスマホやパソコンを見ていると、目を使うことで血を消耗してしまいます。東洋医学には「久視傷血(きゅうししょうけつ)」という言葉があり、長時間目を使うことは血を消耗すると考えられています。

血を養うはずの夜に、逆に血を消耗している。そんな生活が続くと、髪や肌、爪、目など、血が届きにくい末端から不調が現れやすくなります。

特に40代以降は、更年期の変化も重なり、もともと血が不足しやすい時期。これまでと同じ生活でも、不調として現れやすくなります。

今日からできるセルフケア|ツボ

血を養い、肝の働きを助ける3つのツボです。

①太衝(たいしょう)|肝の働きを整える

場所:足の甲、親指と人差し指の骨の間をなぞっていくと、骨がぶつかる手前のくぼみ。

血を蔵す肝の働きを整えてくれるツボ。目の疲れやイライラが気になるときにもおすすめです。

②三陰交(さんいんこう)|血を養う

場所:内くるぶしの一番高いところから、指4本分上の骨の際。

肝・脾・腎の3つの経絡が交わる、女性にとって大切なツボ。血を養いながら巡りも整えてくれます。

③血海(けっかい)|血を補い、巡らせる

場所:膝のお皿の内側、上から指3本分ほど上。

「血の海」と呼ばれるほど血と深い関わりのあるツボ。血を補い、巡りを整えてくれます。

いろは
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寝る前のおすすめストレッチ

寝る前におすすめなのが「合蹠(がっせき)のポーズ」。足の裏を合わせて座り、膝を左右に開くだけの簡単なヨガのポーズです。足の内側には、血の生成にも関わる「脾」の経絡が流れているので、じんわり伸ばすことで脾経のケアにもつながります。ツボ押しが面倒な日は、これだけでも十分ですよ。

夜の過ごし方を見直す

血は夜つくられます。だからこそ、寝る前の過ごし方が大切になります。

寝る1時間前にはスマホを閉じる

寝る直前まで画面を見ていると、目から血を消耗するだけでなく、頭が覚醒して眠りにも入りにくくなります。せめて寝る1時間前には手放したいところです。

照明を落とす

明るい光の下にいると、体は「まだ昼だ」と勘違いしてしまいます。夜は間接照明などで、少しずつ暗さに慣らしていくと、自然と眠りに向かいやすくなります。

考えごとは紙に書き出す

布団に入ってから頭が回り出す方は、寝る前に気になっていることを紙に書き出してみてください。頭の中から一度出してしまうことで、眠りに入りやすくなります。

日付が変わる前に寝る

東洋医学には「子午流注(しごるちゅう)」という考え方があり、時間帯によって働きが活発になる臓が変わるとされています。血を蓄える肝の時間は、深夜1時から3時。

つまり、この時間帯にしっかり眠っていることが、血を養うためには大切です。逆算すると、遅くとも日付が変わる前には布団に入っておきたいところ。

毎日は難しくても、週に何日かでも意識してみてください。

血を養う食事について

血が不足すると、髪のツヤやハリにも影響が出てきます。血を養う具体的な食材については、こちらの記事で詳しくお伝えしています。

まとめ

血は、眠っている間に肝へ戻り、養われていきます。だからこそ、夜の過ごし方が、翌日のカラダをつくると言っても大げさではありません。

40代・50代は、もともと血が不足しやすくなる時期。これまでと同じ生活でも、髪や肌、目の疲れとして現れやすくなります。

寝る前にスマホを閉じる。照明を落とす。日付が変わる前に布団に入る。

どれか一つでも、今日から試してみてください。

完璧にしようと思わなくて大丈夫。
まずは今夜、いつもより少しだけ早くスマホを置いてみてください。

未来のカラダは、今日の小さな積み重ねから。

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